S19 最終612位 ハッサムマインスイーパー

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 はじめまして。ふらっとです。最終3桁に入ることができたので構築記事を書きたいと思います。

 

【構築経緯】

 電磁波や眠りが効かない唯一無二の性能を持ち、タイプ上ヘイラッシャを選出されにくいことから一撃必殺技を撃たれる機会を格段に減らすことができるミライドンが最も運ゲを回避できる禁伝だと考え、ミライドンを軸に構築を組むことにした。

 ミライドンとの相性の良さからハッサム、オオニューラを採用した。その結果序盤は勝てていたが中盤以降かるわざオオニューラの通りが悪くなり、別の軸を用意する必要性を感じ、ミライドンと攻めの相性の良いパオジアンを入れ、ミライドン、ハッサム、パオジアンという基本選出が完成した。

 ここまでで苦手な禁伝としてコライドン、ホウオウの2体があげられ、対コライドン用に地面テラバハバタクカミを、対ホウオウ用に甘えるゴチルゼルを採用したが、結局ゴチルゼルは急所に当たると簡単にやられてしまうため解雇。タイプ上ホウオウに対して唯一無二の性能を持ち、ミライドンでホウオウにテラスを切らせれば鬼火を打つことでホウオウを機能停止にさせることができるヒートロトムを採用し、構築が完成した。

 

【個体紹介】

(順番は選出率順)

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ミライドン @ とつげきチョッキ
テラスタイプ: こおり
特性: ハドロンエンジン
性格: ひかえめ
199(188)-94-120-205(252)-135-164(68)
イナズマドライブ / りゅうせいぐん / テラバースト / ボルトチェンジ

調整:C特化

   S,最速ウーラオス抜き

    余りH

 

 禁伝枠。パオジアンを見て水ウーラオスがよく選出されるため、Sラインをウーラオス抜きに調整した。チョッキミライドンの中では早めの方だったが、これでも黒バドのアストラルビットを2耐えできる程度のHDは確保できている。

 技範囲を確保するために、テラスタイプを氷にしてテラバーストを採用した。

 基本的に初手に投げるが、ディンルーやテツノワダチ等明らかにミライドンに強いポケモンが初手に出されそうな場合は後発に置くこともあった。

 タイプ一致技が両方ともメジャーなタイプに無効化されてしまうため、なかなか安定択をつくりにくいのが難点だが、はまった時の爆発力は凄まじいものがあった。

 

 

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ハッサム @ ゴツゴツメット
テラスタイプ: ノーマル
特性: テクニシャン
性格: のんき
177(252)-151(4)-167(252)-75-100-63
バレットパンチ / はたきおとす / とんぼがえり / きりばらい

 

調整:  HB特化

   S最遅

 

 本構築で一番気に入っているポケモン。耐久値がかつかつなためHBに特化し、対パオジアンへの削りを優先して端数をAに振っている。Sはディンルー対面で安全に裏のエースを着地させるために無振りディンルーの下を取れる最遅にした。おまけとしてS個体値を甘えているトリルアカツキガチグマに対し、トリル下で上からはたきおとすを打てる点も強かった。

 テラスタイプはもともと対黒バドレックスに強く、はたきおとすの火力増強も見込める悪タイプで使っていたが、絶妙に耐久が足りず安定しなかったため、アストラルビットを無効にできるノーマルタイプに変更した。

 一般的にハッサムの技構成は先制技であるバレットパンチ、相手に圧力をかけることのできるはたきおとす、交代技のとんぼがえりは確定として、残り一枠はつるぎのまいであることが多いと思われる。しかし、ハッサムの火力で一度つるぎのまいをしても相手に対して負荷をかけられないと感じ、別の技を探すことにした。

 覚える技の一覧を眺めている時、目に留まったのが「きりばらい」だった。きりばらいは1ターンの内に相手の回避を下げ、場の壁を壊し、設置技を除去し、フィールドをかき消すという効果盛り盛りの技である。構築に積み技持ちがいないため、シンプルに壁展開がつらく、またサイクルを回す上でステロやまきびし、どくびしが厄介だったが、この技の存在に気付いたおかげでそれらの問題を一気に解決することができた。さらに、フィールドを能動的に消すことができるおかげでエレキフィールドのターン管理が容易になったり、回避率を下げることで裏のミライドンの流星群が必中になったりとミライドンとのシナジーが非常に高かった。

 一定数いたガチガチに起点を作って最強の禁伝を通す系統の構築に対しては、起点を作らせた後きりばらいをすることで相手の数ターンを無に帰すことができて強かった。

 

 

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パオジアン @ こだわりハチマキ
テラスタイプ: こおり
特性: わざわいのつるぎ
性格: いじっぱり
161(44)-189(252)-121(164)-85-91(44)-156(4) *C0
つららおとし / かみくだく / こおりのつぶて / ふいうち

 

調整:  A特化

   HB,A特化ディンルーの弱点テラバースト乱数6.25%

   HD,C特化赫月ガチグマのしんくうは乱数6.25%

※追記:H156B76D4に振るとより効率がよくなるそうです。

 

 スイーパー役。ミライドンと攻めの相性が良い。S135族の同速対決が不毛だと感じたため、Sを削り耐久方面に努力値を割いた。

 きあいのタスキをオオニューラが持っている都合上タスキの次にパオジアンと相性の良いこだわりハチマキで採用したが、ミライドン、ハッサムのサイクルで疲弊した相手を鉢巻こおりのつぶての超火力先制技で一掃する動きが強かった。

 またルギアやルナアーラなどの超耐久禁伝は氷技が等倍で入る毒テラスが多かったため、氷テラス鉢巻つらら落としの連打でイージーウィンすることができた。

 

 

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オオニューラ @ きあいのタスキ
テラスタイプ: じめん
特性: かるわざ
性格: やんちゃ
155-200(252)-65-60-76-172(252) *B0, D0
フェイタルクロー / インファイト / テラバースト / はやてがえし

 

調整:  ASぶっぱ

 

 上手くはまれば1.5体以上持っていけるポケモン。しかし、中盤以降対処法も浸透して動かしにくくなった。

 この型のオオニューラは耐久がないため、タスキを潰されると途端に置物となってしまう。タスキ潰しの最もメジャーな方法であるステロに対してはハッサムきりばらいでケアできていたが、問題はゴツゴツメットと、あえて半減技をうってかるわざを発動させないという立ち回りである。

 それらの問題を解決するために地面テラスにしてテラバーストを採用した。地面タイプになることで、ザシアンのくさわけでもタスキまで削られることが可能になる。また、テラバーストは非接触技なので、ゴツゴツメットに触れることなく攻撃することができた。

 タイプ一致技が両方とも毒タイプに半減されてしまうため、技範囲の補完という点でも地面テラバーストは偉かった。

 

 

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ハバタクカミ @ こだわりメガネ
テラスタイプ: じめん
特性: こだいかっせい
性格: おくびょう
131(4)-54-75-187(252)-155-205(252) *A0
ムーンフォース / シャドーボール / テラバースト / ほろびのうた

 

調整:  CSぶっぱ

 

 対コライドン用最終兵器。ムーンフォースの圧力でコライドンにテラスを切らせ、地面テラバーストで倒す。コライドンの主なテラスが炎、鋼、電気と全て地面弱点だからこそできる動きなため、今後型が多様化していくと通用しなくなるとは思う。

 技構成は、ムーンフォースとテラバースト以外の技を打つ機会が少ないため、これが正解かはわからない。

 

 

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ロトム(炎) @ たべのこし
テラスタイプ: はがね
特性: ふゆう
性格: ずぶとい
157(252)-76-174(252)-125-128(4)-106
ボルトチェンジ / おにび / かいでんぱ / いたみわけ

 

調整:  HBぶっぱ

 

 対白バドレックス、対ホウオウにおいて、主要な技を全て半減で受けることができる代替不可なタイプを持つポケモン。ミライドン対策で出されるテツノワダチに対してもタイプ上強いところも偉い。

 トリル系の白バドレックスと組んでいることが多い赫月ガチグマにも強くでれるよう、鋼テラスで且つかいでんぱを覚えさせている。

 最終盤においてはさすがに白バドレックス軸もホウオウ軸も対策枠を入れてきているように感じたが、他のポケモンが思いつかなかったため続投した。

 

【選出】

基本選出         :ミライドン+ハッサム+パオジアン

対ザシアン、テラパゴス  :ミライドン+ハッサム+オオニューラ

対コライドン       :ハバタクカミ+ハッサム+パオジアン(オオニューラ)

対ホウオウ、白バドレックス:ミライドン+パオジアン+ヒートロトム

 

【重いポケモン

ザマゼンタ:特殊アタッカーであるミライドンが上からボディプレスを打たれているだけできつい。幸い環境にあまり多くはいないため、構築段階できっていた。

テツノカイナ:ミライドンのフィールドをただ乗りされる上に、こちらの攻撃を必ず1発は耐えてくるため、だいぶ荒らされる。もう少し構築段階で対策しておくべきだった。